活用事例

BizStackで実現した遠隔データのリアルタイム可視化。PiiMoが目指す新しいモビリティ体験の可能性。

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左から新規事業センター ロボティクス事業推進部 加藤様、池村様、北澤様

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社名 パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社
業種 機械設計
利用サービス BizStack

事例の詳細

導入前の課題
  • 実証実験において搭乗体験のデータを取得し、PiiMoの新たなビジネスモデル開発に役立てること。
導入した結果
  • 参加者がコンテンツに対してどのような反応を示したかを具体的に可視化することが可能になった。
  • PiiMoのエラー発生時に直前の操作や走行パターンが可視化でき、分析が簡単になった。
  • 遠隔からでもリアルタイムにデータを確認できるため、リソースの削減や効率的な実証実験の実施が可能となった。
導入の効果キーワード
IoTビジネス開発
データ可視化
遠隔監視
実証実験

パナソニックグループ内でモノづくり現場の生産設備、金型、システム、機能材料の開発と製造、エンジニアリングなど、モノづくりに関わる幅広いソリューションを提供しているパナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社。同社は2020年11月より、追従ロボティックモビリティ「PiiMo(ピーモ)」の販売を開始し、新たなビジネスモデルを探求するための実証実験を行っています。今回は、パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社 新規事業センター ロボティクス事業推進部の加藤様にお話を伺いました。

パナソニックのものづくりを支える技術力が創造する新たな価値

パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社は、パナソニックグループの生産財供給を主導し、生産設備・成形金型のメカ設計からソフトウェア開発、部品の加工・製造・立上支援、メンテナンス・サービス、さらにはものづくりの課題解決に向けたエンジニアリングからシステム開発までを手掛けています。これらのノウハウをパナソニックグループ外にも提供しつつ、その技術を応用する形で医療福祉や環境分野で新規事業にも取り組んでいます。

同社は新規価値創造の一環として、自律移動ロボットシステム「HOSPI(ホスピー)」と追従ロボティックモビリティ「PiiMo(ピーモ)」を開発し販売しています。PiiMoは電動車いすに、パナソニックのセンシング技術や自動追従技術を組み込んだ製品で、「もともとの機能になかった追従走行、安全停止、車両連携を可能にしています。」と加藤様は語ります。そして、PiiMoの強みとして「生産設備で培った安全性がある。前方のセンサーで物体を検知し、衝突を避け最短距離で停止することを可能にしています。」と続けます。

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追従ロボティックモビリティ「PiiMo(ピーモ)」

PiiMoによる新たな移動体験の提供

PiiMoは高齢者や移動が困難な方の移動手段として、駅や空港などの施設での実証実験を重ねてきました。今回、加藤様が所属する新規事業センターでは、新たなビジネスモデルの開発のために観光分野での実証実験を行っています。「高齢者や障害者に限らず、全ての人にとって価値ある移動体験を提供できるモビリティに可能性を見出しました。ARグラスを装着した状態でPiiMoに乗ることで、価値ある移動時間という新たな体験を提供できると考えています。」と加藤様。

2022年12月に行われた美術館での実証実験では、参加者にARグラスを装着してもらい、PiiMoに乗りながら美術館内を巡る新しい体験コンテンツを提供しました。その後、インタビューやアンケートを実施し、PiiMoで得られた乗車体験データを解析して評価と課題抽出を行いました。これらのデータ収集と分析には、BizStackが活用されました。

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搭乗体験のデータ化と収集の仕組み

データでわかる参加者の感動ポイント

2022年11月に実施した美術館での実証実験では、参加者がコンテンツを楽しんだ場合にボタンを押してもらうことで、満足度を定量的に測定しました。さらに、体調センサーを通じて眠気などの生理的情報を取得し、参加者がどこで面白いと感じ感動したか、また走行体験中に疲れを感じているか等をデータとして取得しました。これらのデータを活用することで、参加者がどのコンテンツを面白いと感じたか、逆にどの部分で興味を失ったのかを具体的に可視化することが可能になりました。「このデータをもとに、参加者にとって満足度の高いARコンテンツを作り上げていきたい。」と加藤様は意気込みを語ります。

さらに実証実験内で取得したPiiMoの走行データについて、エラー発生時に直前の操作や走行パターンが可視化できるため、簡単に分析ができるようになったと話します。BizStackの使い心地については「PiiMoとの接続もデータの変換だけで実現でき、ダッシュボードも作り込まれていて使いやすいと感じました。」と加藤様はBizStackについて評価します。

リアルタイムデータがもたらす大きな価値

BizStackのリアルタイムデータ閲覧機能を加藤様は特に高く評価しています。「美術館での実証実験でBizStackを導入したことにより、遠隔からでもリアルタイムにデータを閲覧できる環境が整いました。リアルタイムにデータを閲覧できる機能の必要性は認識していましたがPiiMoの主要機能である追従や安全走行以外の部分にリソースを割くことは困難でした。」と加藤様は振り返ります。しかしBizStackの導入により、遠隔からでもリアルタイムにデータを確認できる環境が整ったことで、現場人員の削減や効率的な実証実験の実施が可能になり、今後は少ないリソースでも多くの実証実験を行えると加藤様は期待しています。

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パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社
新規事業センター ロボティクス事業推進部
加藤 宏太 様

データは市場の声

実証実験の実施は場所の調整などが必要で容易ではありませんが、加藤様は次の実施に向けて調整を進めています。「技術的な検証だけでなく、市場の声を集めるために実証実験を増やしていきたいです。どのような場所で、どのような演出やコンテンツを提供すれば顧客満足度が上がるのかを検証したい。」と話します。PiiMoは単なる乗り物ではなく、今までにない乗車体験を提供する移動サービスとしての提供価値の向上が求められています。そのために、実証実験を通じて多くのデータを取得し、その解析と活用をしたいそうです。「これまでデータはトラブルが発生したときのためにのみ検証しており、その多くは使われていなかった。今後はBizStackを活用しながら、エンドユーザーの満足度向上に役立てたい。」と加藤様は語ります。

※掲載内容はインタビュー当時(2023年6月)のものです。