事例インタビュー

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(左 マクセル株式会社 政岡 妥則様)

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マクセル株式会社
営業統括本部 開発営業部
セールスエンジニア課

政岡 妥則 様

電池メーカーが開発する温度パッチセンサ
MODEとの接続でさらに広がる価値とは

マクセル株式会社は、一次電池・二次電池の製造販売や、充電器や電極応用製品などの電池関連製品の製造販売を行っています。現在は同社の強みである独自のアナログコア技術を生かした高品質な製品をヘルスケア、5G/IoT、モビリティの3分野を中心にグローバルに展開しています。

マクセル株式会社は、長年にわたる電池関連製品の開発で培った技術を融合させ、体に貼るだけで体表温度の偏移を連続して計測できる「温度パッチセンサ(TM2101-SR)」を開発しています。同社が提供するセンサーとMODE IoT プラットフォームを接続することでどんなことが可能になるのでしょうか。

MODE IoT プラットフォームとの接続までの背景や過程とその後の変化について、マクセル株式会社 営業統括本部 開発営業部 セールスエンジニア課の政岡様にお話を伺いました。

- マクセル株式会社の事業内容を教えてください。

政岡様:マクセルは強みである独自のアナログコア技術を生かした高品質な製品をヘルスケア、5G/IoT、モビリティの3分野を中心にグローバルに展開しており、持続可能な社会に貢献する価値を提供しております。アナログコア技術とは、創業製品である電池、磁気テープ・粘着テープ、光学部品などの競争力を支えてきたマクセル独自の「混合分散技術」「精密塗布技術」「高精度成形技術」です。簡単に言うと、混ぜる・塗る・固めるための技術です。

- 政岡様の業務について教えてください。

政岡様:私は開発営業部に所属し、メガトレンド調査、事業アイデア創出、客観的分析を行い新製品や新事業を立ち上げる役割を担当しています。私は元々電池エンジニアだったということもあり、長年にわたる電池関連製品の開発で培ったマイクロ電池と小型回路回りの技術を活かしてセンサーの開発に従事しています。

体に貼って体表温度の偏移を計測できるセンサーを開発

- 温度パッチセンサ(TM2101-SR)について教えてください。

政岡様:温度パッチセンサ(TM2101-SR)は、体に貼るだけで体表温度の偏移を連続して計測できるセンサーです。電池の寿命が約2ヶ月なので、使い捨てできるという特長があります。

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(左からTM2101-SR本体と使用例)

- どのような場面での活用を期待していますか?

政岡様:介護・看護、物流インフラ、スポーツイベント、消防分野でリアルタイムの健康管理のための活用を期待しています。さらに介護施設における高齢者の転倒検知による介護スタッフの業務負荷低減、シフトの安定、生活の質向上も期待できます。

- 特にどんな方に使ってもらいたいですか?

政岡様:在宅医療や介護を受けていらっしゃるような体調コントロールが難しい方やそのような方々をサポートする方にぜひ使っていただきたいです。現場での不便さをなくしていけたらいいですね。

- 温度パッチセンサ(TM2101-SR)はどのような特長がありますか?

政岡様:サイズは10円玉程度で、重さも約2gと超軽量です。操作は簡単で、袋から取り出して体やモノに貼り付け、クラウドやスマホに連携すればすぐに計測が開始されます。体表面温度の変動を連続で測定し、クラウドを通してリアルタイムにモニタリングできるので、点だけの計測だけでは分からなかった様々な情報が得られます。リアルタイムでの健康管理だけではなく、異常の早期発見、調査研究、遠隔見守りにも役立てていただけます。また、使い捨てタイプなので衛生面でも安心して手軽に運用でき、センサーの管理業務という負担低減にも貢献すると考えております。

IoTシステムで一番面倒な部分をMODEが黒子になって対応してくれた

- MODE IoT プラットフォームとの接続以前に困っていたことを教えてください。

政岡様:顧客からの開発依頼でスタートしたセンサー開発でしたが、センサーデバイスでの価値提供を考えたときに、その先にあるデータ活用という面では当社の評価システムだけではPoC試験はできない状態でした。特にセンサーにペアリングしてデータ収集する際のBLE通信のスピードの遅さや、デバイスが近くにないとデータが取れないなどの不便さに困っていました。また、せっかく得られたデータもクラウド上で一元化できておらず測定結果をリアルタイムで反映できないことも課題に感じていました。

- MODE IoT プラットフォームを選んだ決め手を教えてください。

政岡様:上野さんのWeb講演を聞いたことがきっかけで、MODEさんに問い合わせをしました。IoTシステムを構築するうえで、一番面倒で価値が出しにくいゲートウェイ、クラウド、データベースの部分をMODEさんが黒子として対応してくださり、我々は設計・運用・保守を考える必要がなく、デバイスの価値最大化と顧客が利用するUIやデータ利用にフォーカスできるというポイントに大きな魅力を感じました。また、一緒に打合せを進めていくうちに、弊社のセンサーの価値を最大化するようなビジネススキームまで一緒になって検討していただき、その伴走スタイルに大いに感動しました。

データが見えるようになったことで、
デバイスの価値を向上させることができました

- MODE IoT プラットフォームとの接続後の感想を教えてください。

政岡様:あれだけうまく行かなかったクラウド連携がMODEさんといっしょにやることであっという間に実現しました。ハードウェア、ファームウェアの改造なしに対応可能だったことにも驚きました。これまでの開発では「BEL信号強度に制限されるので接続時間がかかる」や「データ到達保障はできない」などと言われていましたが、MODEさんは「どんなセンサーでも接続します」の一言だけでどんどん進めてくれて、あれよあれよという間に出来上がったんです。

また、あらゆるデータをクラウドに一元管理できた点も驚きました。多数の温度パッチセンサと同期して計測し、MODE Sensor Cloud上で全てのデータを一元的に見ることができる。さらに新しいMODE Sensor Cloudでは時系列監視機能やヒートマップで直近データの解析ができるようになり、1日での体表温度偏移の変化がひと目で分かるようになりました。データ利用を進める上での悩み事が、MODE Sensor Cloudを使うことで解決しました。本当にありがたいです。画面設定もユーザーに優しい設計になっており、かつMODEさんの丁寧なサポート体制にも満足しています。

- 導入後の変化を教えてください。

政岡様:時系列の計測データがサクサクと加工できて、今まで見られなかったバイタルデータの周期性や特徴的なパターンがデータベース化できました。データが見えるようになったことで、お客様の課題に対してもこのデータが使えませんか?などの提案もできるようになりました。データを使った訴求力のあるデバイス価値提案ができるので、今まで接点のなかったお客様との商談も増え、デバイスだけではここまでの拡販活動は出来なかったと思います。個人的にもデータからいろんなパターンを見出して、何かおもしろそうなことや価値を発見することが好きなので満足しています。

- 今後、MODE IoT プラットフォームを使って取り組みたいことや期待することを教えてください。

政岡様:弊社デバイスソリューションと組み合わせたMODE Sensor Cloudで介護や建設現場における転倒検知の実現を現場レベルで実装して社会課題の解決に貢献していきたいです。まずは計測から改善につなげて、さらにはそこから現場オペレーションDXに即した共通プラットフォームを使った新規ビジネスを共同で開発できればと考えております。

引き続きご支援やご協力をさせていただければと思います。本日は貴重なお話をありがとうございました!

※掲載内容は取材当時のものです。